円とドル写真はイメージです Photo:PIXTA

長らく「円安ドル高」が続く昨今、「円安ドル高」と「円高ドル安」について今一度おさらいをしよう。また経済的に不安な状況が続くなか、安心を得るための買い物である“保険”はどのように見直すべきなのか、専門家がクイズ形式で解説する。※本稿は、角田和将氏『お金が増やせるのはどっち?投資家思考の鍛え方』(総合法令出版)の一部を抜粋・編集したものです。

住宅に次ぐ高額出費!
「保険」についてしっかり学ぼう

Q 契約するならどっち?

A 掛け捨て保険
B 貯蓄型保険

 正解は……

A 掛け捨て保険

貯金で賄えないほどの治療費を支払うことになった場合には、保険が役に立ちます。ただし、掛け捨て保険の場合、支払った金額は戻ってきません。また、貯蓄型保険は、リターンが保証される一方で、管理費用や初期費用が高額であることも多いです。病気になったときにかかるコストと、支払い続けるコストを比較し、加入するなら自分に合ったプランを定期的に見直しましょう。自分で資金を運用して、コストを賄うのもひとつの手であることも覚えておいてください。

「住宅に次ぐ高額出費の商品」とは何か、皆さんは知っていますか?

 答えは「保険」です。たとえば、毎月1万7000円を30年間支払い続けた場合、その総額は600万円を超えます。この金額は、一般的な日本の家庭にとってかなりの負担ではないでしょうか。

 保険は「いざ」というときの備えとして考えるものです。がんと診断された場合の治療費を例に考えてみましょう。

 がん手術の治療費(自己負担額が3割の場合)は、だいたい50万円程度。毎月1万円の貯金を4年ちょっと続ければ貯金できる金額です。がんになる確率と保険料を支払い続けることのコスト効率を、比較検討する価値は十分にあります。