「仕事ができない人」には、残念な2つの共通点がある。
そう語るのは、大手レコード会社に15年勤めてヒットメーカーとして名を馳せた後、多拠点ライフや海外移住、グローバルノマドやミニマル仕事術など、新しい働き方を牽引してきた、四角大輔氏。
本記事では、彼の最新刊で、多くの読者にワークシフトを促した人生戦略シリーズ本――『超ミニマル主義』『超ミニマル・ライフ』――の内容をもとに「誰でも、仕事ができる人になる方法」について解説する。

「仕事ができない人」に共通する残念な2つの特徴とは?Photo: Adobe Stock

「脳のパフォーマンス」を決める一番の要素とは?

――前回の記事でも同様の質問をしましたが、仕事ができる人とできない人、この差はどこから生まれているのでしょうか?

前回はこう回答しました。頭脳労働が中心のビジネスパーソンにとって、脳のパフォーマンスの差こそが「仕事ができる・できない」を決める、と。

さて、「脳のパフォーマンス」を決める一番の要素は何か、わかりますか?

――モチベーションですか?

モチベーションも大事ですが、それは脳機能というよりは、精神力の領域ですよね。脳のパフォーマンスを決めるのは、ズバリ「集中力」です。

「集中力」がなく、仕事ができない人に共通する2つの特徴

――「集中力」がなく、仕事ができない人に共通する特徴はあるのでしょうか?

2つあります。
①スマホ中毒
②財布やカバンがいつもパンパン

――1つ目の特徴、「スマホ中毒」は確かに、仕事に影響を及ぼしている気がします。

仕事中に、無駄にスマホの画面に目をやることで、集中力と時間が奪われて、「仕事の生産性が著しく下がる」ことは言うまでもありません。これは、「仕事ができる・できない」以前の問題です。

そして実は、勤務中のランチや休憩時間、プライベートの時間にスマホの画面を見続けることも、仕事での集中力へのダメージが大きいのです。これは、「過剰な情報」を浴び続けていることが原因です。

スマホ中毒の人は――起きている時間の大半――SNS・動画サイト・ブログ・ニュースサイト、チャットアプリから、大量のデジタル情報を浴びています。

過剰な情報にさらされ続けると、脳に大量の疲労物質が溜まり、脳機能を低下させることがわかっています。つまり、頭を切り替えて必死に仕事に集中しようとしても、プライベートの時間にため込んだ脳疲労が、集中力を阻害するのです。