ますます「情報弱者」が損をする世の中に
3年前に本書の初版を出版し、ありがたいことに多くの方に読んでいただき「とてもわかりやすかった」「知らないことがたくさんあり、実際役に立った」など、うれしいお言葉をたくさんいただきました。
しかしここ3年の間にも、定年世代をとりまく年金や税金の制度は大きく変わっています。
年金は、繰り下げ受給の上限年齢が70歳から75歳に引き上げられました。また、高齢者が負担する保険料や医療費の負担割合も上がり続けています。税金では、小規模の自営業者にとって厳しい消費税のルール「インボイス制度」がスタートすることとなり、相続税の節税として人気の「生前贈与」のルールが大きく変更になりました。このたびの改訂版では2024年の税制改正までを盛り込んで情報をアップデートしております。
本書が、ひとりでも多くの定年前後世代の方々にとって、老後の「働き方」や「お金」について後悔のない選択をされるのに役立つよう、心より祈っております。