子どもとキスしてはダメな
2つの大きな理由とは?

親からの質問:子どもとキスしちゃダメですか?

筆者の答え:病気の感染の観点から、唇同士のキスは避ける

 子どものほっぺやおでこにキスをするのはOKですが、口はプライベートゾーンです。大きく2つの理由から、子どもの唇にキスすることは避けましょう。

 1つ目の理由は衛生面の問題。大人と子どもの間で唾液の移行があれば、虫歯菌や歯周病菌のやり取りにつながります。免疫力の弱い0~5歳児くらいの乳幼児期の子どもは、大人がピロリ菌をもっていれば、ピロリ菌の経口感染もあり得ます。子どもとのはしやスプーンの共有には気をつけている家庭も多いと思いますが、同じような意味で唇へのキスは避けたいところです。

「当たり前にキスすること」は
性被害・加害につながる!?

 もう1つの理由は、性被害と加害の問題です。当たり前のように親子間やきょうだい間で唇へのキスをしていると、外で子どもが誰かからキスをされたときに、その子が幼ければ幼いほど違和感をもつことができません。それが被害につながり、エスカレートしていくことがあります。