では去年の7月27日のデトロイトで行われたタイガースとのダブルヘッダー、“第1試合で完封したピッチャー大谷”と“第2試合で2本のホームランを打ったバッター大谷”、2023年の2人を、大谷さんのイメージの中で対決させてみて下さい。
「なるほど(笑)。でも、いいときの自分はあんまり打てないと思いますね。それは数字を見てもそうだと思いますけど、いいときの僕に当たってしまったら、バッターとしての僕の状態がよくても、なかなか打てないのかなと思います」
――あの日はメジャー初完封ですから、もちろんよかったに決まっていますが、大谷さん自身の手応えとしてもピッチャーとしてそんなにいい状態だったんですか。
「あのタイガース戦というのは、勝つ確率を上げるために自分のスタイルをあえて崩すようなことをせず、自分のやりたいことをただやっただけ、という試合でした。MLBでは、やりたいことをやるだけでは結果が出ないことがあります。そういう意味でも、すごくよかったと思っています」