――以前、大谷さんは「イメージできたとしても5年先」と話していましたが、今回の契約は10年です。2033年、39歳の大谷さんをイメージできているんですか。

「うん、そこは少しイメージするようになりました。ただ今年は新しいチームでの1年目なので、チームやファンの人たちに馴染むことから始めなくちゃと思っています。そのためには結果が必要です。期待してもらってドジャースに入って、期待通りの結果を残せるか……それがプレイヤーとして信頼を得る唯一の方法ですから、僕に必要なのは10年後よりもまず、今年の結果で示していくことじゃないですかね」

――今年、30歳になります。30歳から35歳の間に技術とフィジカルがマッチしてプレイヤーとしてのピークが来る、という考え方は今も変わっていないんでしょうか。

「変わらないです。今のところはフィジカルがかなりいい状態だと思っていて、これがこの先、どの程度まで行けるのかというあたりは、どうなんでしょうね……もしかしたらフィジカルの向上具合で言えば、もうちょっと先があるのかもしれないな、と思うところもあります。となれば、ピークはもう少し先まで延ばせるかもしれません」