マウンティングは「させてあげる」が10割
――逆に、飲み会で自分をうまくアピールする方法はありますか?
yuuu マウンティングはさせるものであって、しないほうが得策です。逆に言えば、マウンティングをしないマウントをするのが飲み会で自分を誇示する唯一の方法です。「あの人は上から目線でなく対等に話してくれる」というブランドを築きましょう。言うなら、相手にずっと「マウンティングエクスタシー」を与え続けるということです。
――相手にマウントをさせてあげる具体的なコツはありますか?
yuuu 『ビジネス会食完全攻略マニュアル』で会話の3STEP(序盤は相手の話を聞く、中盤は話題に踏み込む、最後に熱を語る)が大切だと述べたのですが、1STEP目の「聞く」で何を語りたいのかを把握し、上手く質問することがコツですかね。
勝木健太(以下、勝木) 他にも、相手を立てるためのマウンティング枕詞を使うことも有効かもしれません。
――…マウンティング枕詞とは?
勝木 相手に敬意を抱いていることを示すために、発言の冒頭に加えると良い枕詞です。マウンティング枕詞には3つの型があります。一つ目は、「まさに○○さんの仰るとおりでして…」といった相手の意見やアイデアに賛同する態度を示す共感型。二つ目は「こんなことを○○さんの前で申し上げるのは釈迦に説法ですが、」といった相手の経験やスキルに対して尊敬している態度を示す尊敬型。三つ目は「私の理解力が追いついていないせいかもしれませんが、」といった自分に至らない点があると認める態度を示す謙遜型。
この3つの型を実践すると、相手のメンツを立てて、相手に自分の味方になってもらうことができます。