中国の株式市場にとって過去16年間で最良の1週間は、期待の上に成り立っていた。さらに悪いことに、それは国家によるさらなる介入への期待の上に成り立っていた。国家介入は、中国経済がそもそもこのような苦境に陥っている理由の一つだ。まずは期待からだ。中国は先週、三つの後押しを行った。金利の引き下げなどの金融緩和、投資家や自社株買いを行う企業への融資、そして規模はまだ明らかになっていない何らかの「財政」出動の約束だ。当然のことながら、投資家は中央銀行が株式購入を支援するという考えを気に入った。中銀が株価を直接下支えしてくれるのであれば「国家隊(2015年のバブル崩壊後に介入した政府主導の買い手)」に頼る必要はない。