最近、四季が曖昧になり季節感が失われつつある……そんな日常に、改めて季節感を取り戻すことができる書籍『季節の兆しカレンダー』。草花や鳥、虫、空模様、行き交う人が着ているものや、ことば、家のなかに現れる「季節の兆し」を、二十四節気・七十二候に沿って紹介しています。なかには「運がよくなってきているサイン」や、季節ごとに行うといい開運法も多数紹介しています。今回は、七十二候に沿った開運法を紹介します。
9月28日からは「蟄虫培戸」です
9月28日から、七十二候で『蟄虫培戸(むしかくれてとをふさぐ)』に入ります。
二十四節気は、四季をそれぞれ6等分し、1年を24の季節に分けた暦として有名ですが、その二十四節気をさらに3等分し、1年を72の季節に分けた暦が七十二候です。
七十二候は、約5日ごとのほんのわずかな期間の季節の名前であり、「桜始開(さくらはじめてひらく)」「霜始降(しもはじめてふる)」など、その時期の動植物や気象の変化から季節を伝えるもの。ですから、七十二候を知ることで、より繊細な季節の移ろいが感じられるようになります。
9月28日から10月2日までの『蟄虫培戸』は、虫や蛇が活動期を終え、地中にこもって戸を塞ぐ頃。
啓蟄の「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」とは逆の状態です。冬眠の準備をするもの、卵やさなぎを残して命を終えるものなど、それぞれの形で冬を迎えます。
立秋を過ぎてもしばらく暑い日が続いていましたが、この頃から風に涼しさが感じられるようになってくる、ようやく秋を感じられる頃でもあります。
そんななか、ふと金木犀の香りを感じたら、それは、あなたの金運が上がってきているサインかもしれません。
金木犀は、昔から富を象徴する花といわれます。
甘い香りを嗅ぐだけで金運、恋愛運がアップするといううれしい効果があり、偶然出会えたとしたら、金運・恋愛運がいい証拠。
また、金運を上げるために、この時期小さなオレンジ色の花を乾燥させた「桂花茶」や、金木犀の香りの香水をまとうというのもいいかもしれません。
春の沈丁花、初夏から夏にかけての梔子(くちなし)、秋の金木犀は、その魅力的な香りから日本の三大香木といわれます。
季節感を感じられる花でもありますから、いつもの通り道で花が咲いていないか、探してみてくださいね。
『季節の兆しのカレンダー』では、季節感を日々の生活のなかに取り戻すために知っておきたいことを500個以上も紹介しています。季節感は、意識しなければどんどん日常から失われていってしまいますが、草花や鳥の声、空模様に目を向け、昔から季節と運気の変わり目とされる二十四節気・七十二候、節句などに開運行動をすることで、暮らしは物心ともに豊かになります。季節の兆しのなかに隠れている「幸運があなたに訪れているサイン」は他にもあります。ぜひ、探してみてくださいね。