うまくノーを伝えるには、どうしたらいい?

 ここでは他の場面でも応用が効く「招待を断わる」状況にフォーカスして、簡単に使える「断るパターン」を紹介しよう。

■断り方のパターン
ステップ1:ポジティブなクッション言葉から始める。
ステップ2:butで続けて、断りの言葉と断る理由を簡潔に伝える
ステップ3:次につなげる言葉などを述べる(述べなくてもいい)

 各ステップを、さらに詳しく説明しよう。

ステップ1:ステップ2の断りのインパクトを和らげるためのひとこと。招待への感謝やイベントへのポジティブな言葉、招待を受けたい気持ちを表す言葉など。

例)Thanks for inviting me,(招待頂いてありがとう)、That sounds fun,(それは楽しそうですね)、I wish I could,(行きたいのはやまやまなんですが)

ステップ2:but I can’tなどの言葉ではっきりと断り、次に断る理由を分かりやすく簡潔に述べる。
断りの言葉は省略して、断る理由だけ述べてもいい。

例)but I can’t because I’ll be out of town that weekend. (でもその週末は街にいないので行けないんです)
または断りの言葉は省略して
but I’ll be out of town that weekend.

ステップ3:「次の機会に」など今後に向けた一言を入れて締めくくる。前向きになる言葉。
例)Maybe next time. (次回にでもお願いします。)

 ここまでを、一つの文にまとめてみよう。例えば次のようになる。

◆自宅パーティーに招かれたのを断るケース
Thanks for inviting me, but I’ll be out of town that weekend. Maybe next time.
招待頂いてありがとうございます。でもその週末は街にいないんです。次回にでもよろしくお願いします。

 このステップ1と2の語彙をいくつか持っていれば、それらを組み合わせてさまざまな断わり方が可能になる。特にステップ1のクッション言葉は、バリエーションを使い分けることで、自分の気持ちをより的確に伝えることができる。