下記は、ステップ1と2を自由に組み合わせるパターンプラクティスをするための表だ。実際の場面を想像しながら練習してみよう。

日本の「ノー」を学ぶ外国人も増えている

 最近は外国人用の日本語教科書で、日本語の「ちょっと…」「大丈夫です」「結構です」「難しいです」が「ノー」の意味になることがある、と教えるようになってきたそうだ。日本での生活が長く、日本文化をよく知る外国人の中には、頭をかきながら「いやあ、どうもねえ」と言ったり、歯の間から息を吸ってしかめつらをしたりなど、日本独特の「ノー」のレパートリーを増やす人もいるとか。

 日本文化を理解し尊重しようとする彼・彼女らに感謝しつつ、日本人も他国のコミュニケーションの常識を学ぶ必要があるはずだ。まずは、直接的な断わり方をする在日外国人に対して「感じが悪い」「失礼な人」などと決めつけるのをやめることから、始めてはどうだろうか。