これは明らかに5歳までの「からだの脳」育てに失敗してしまった結果であり、生活習慣を変えることで改善できます。生活リズムを朝型に変えるだけで、心身のさまざまな不調が治ることは、子育て科学アクシスに相談にいらっしゃる患者さんを見ていても実感するところです。

朝5時~7時に太陽を浴びて
「ハッピーホルモン」を分泌

 現時点で生活リズムが崩れているという方は、まずは早起きから始めることをお勧めします。子どもであれば、朝7時前に起こすことから始めましょう。

 幼児なら好きなおもちゃなどを使い、楽しい刺激を与えながら起こすのも1つの方法です。起きたあとは日中に太陽の光を浴びさせ、夕方はどんなに眠くなっても眠らせないようにします。そうして早めに夕食を食べ、お風呂に入れれば夜8時頃には眠くなるはずです。

 そうやってリズムを作っていって、最終的には遅くとも午前6時には自然に目が覚める脳を目指しましょう。

 ちなみに日中に太陽の光を浴びることは、生活リズムを整えるだけでなく「ハッピーホルモン」とも呼ばれる脳内物質・セロトニンを分泌させる上でも有効です。セロトニンの分泌が不足すると、大人でも抑うつ症状などの心の病気を引き起こすことがあります。