ここから重要になるのは
ターミナルレートの水準
9月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)は0.50%の大幅利下げに踏み切った。今後も利下げの継続が予想され、市場の見立てによれば来年末までにあと2%前後の引き下げが見込まれている。
一方、日銀は、物価・経済の情勢が見込み通りに推移することを前提に、ゆっくりとではあるが着実に利上げを推進していく方針を明らかにしている。
こうした米国の利下げと日本の利上げにより日米の金利差は縮小し、それに伴って為替では円高、株式市場では日本株のアンダーパフォーマンスがしばらく続く、というのがよく聞かれる構図だ。
もちろん構図としては、その通りなのではあるが、以上のシナリオはすでに市場ではほぼ織り込み済みとなっている。ここから重要になってくるのは、日米のターミナルレートの水準がどのくらいになるかということであろう。