生き方がはっきりすれば
お金の使い方ははっきりする！
竹川 チームプレーではないですが、投資も仲間づくりは大切かもしれません。例えば、せっかく投資を始めても、例えば相場が急落したときに慌てないためにも情報交換できる場がウエブでもリアルでもいいのですが、あるといいと思っています。そこで、発起人のひとりとして「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」という個人投資家の交流会を主催しています。 東京では毎月第一水曜日に六本木で開催していますが、札幌から沖縄まで全国に広がってきています。フェイスブックページもあるので、興味があるかたはご覧ください。
田島 マラソンと一緒で、みんなでやると心強かったり続けやすかったりしますよね。私も以前、竹川さんに「銀行口座は4つに分けるといい」とアドバイスをもらったことがありました。そこで、「生活用（給与振込）」と「投資用（長期的な資産形成を目的とした投資信託の積立）」）は既に持っていたので、持ってなかった「貯蓄用（万一に備える中長期の貯蓄）」「プール用（1年内に使う予定のお金）」の口座を作りました。
このときのアドバイス、竹川さんにはとても感謝してるんですよ！自分が何をやりたいかを考えたとき、それに対していくらお金が必要かを考える、そしてそれに応じた働き方を模索していく。人生プランを立てるのにとても役立ちました。
竹川 そういっていただけると嬉しいです。お金って、それ自体が目的ではありませんよね。自分の価値観を洗い出して、「自分にとって何が大切か」を考えて使うことが大切。消費にしても、寄付にしても、投資にしても、「自分のお金をどこに投じるか」を一人ひとりが考えていけば、社会は少しずつでも変わっていくのではないかな…。貯めるばかりでなく「お金を流していく」ということはとても大切だと思っています。
田島 お金にしても、キャリアにしても、目標は常に上書きしたり修正したりしながら、でもそれに振り回されることなく目の前の今やるべきことに集中し、自分をコントロールできるメンタルを手に入れる、つまり「お金もキャリアもゆっくり少しずつ育てていこうね」ってことですね。
竹川 本当にそうですね。今回はありがとうございました。
（取材・文 永野久美）
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