けれどアメリカでは、I’m a salaried worker.(勤め人です)とかI work for a company.(会社勤めをしてます)と言うと、何かを隠そうとしているような、ちょっとした違和感を持たれるのです。

 英語では、こんな感じで答えます。

I’m an accountant. 会計士です。
I’m an engineer. エンジニアです。

 つまりどこで働いているかではなく、自分のキャリアについて述べるのです。

 日本でも今や、終身雇用制度は崩れつつありますが、それでもまだ自己のアイデンティティを会社に置くことが多いようです。

「どこで働いていますか?」を英語にすると、Where do you work? となりますが、ことさらに会社名を知りたいとき以外は、ネイティブはこの表現はあまり使いません。

 普通はWhat do you do? と言います。

 この質問だと、仕事以外のケースを含むことができるので、その点でも便利。

 たとえば、相手は次のように返すこともできるからです。

I’m going to college. 大学に行ってます。
I’m a housewife. 主婦です。
I’m looking for work. 求職中です。