上場投資信託(ETF)は大半の投資家にとってパッシブ投資の代名詞となっている。米資産運用業界はそれを変えようとしているが、おそらく良い方向には向かわないだろう。
ETFはこの数年間、市場で大きな話題となってきた。アナリストらによると、過去10年で米国におけるETFの運用資産は約1兆5000億ドル(約220兆円)から10兆ドル超へと急増した。
少なくとも現在は、その資金の大半はパッシブ運用されている。アクティブ運用のETFの運用資産は世界全体で1兆ドルに満たない。大量の資金が流れ込む米資産運用大手のブラックロックやバンガード、ステート・ストリートの主力ファンドはS&P500種指数などベンチマークに連動するよう設計され、運用資産の0.1%未満の手数料を課す。