いい会食ほど、一瞬で終わる
今井 いい会食って一瞬で終わっちゃうような気がしますね。結果だけ残っていて、会話内容をほとんど覚えていない会食はいい会食だったんだろうなと思います。
yuuu つまらない会食だと、「時間長いな」「いつ終わるんだろう」という思いが頭の片隅にあるんです。ただ本当にいい会食だと、「え、気づいたら3時間も経ってたのか」みたいな。名残がある会食はいい会食だと思います。
会食が終わって覚えていることなんて2つか3つです。なので、そこで込み行った仕事の話をしてもあまり意味がない。だったら、そこで楽しかったな、いい時間を過ごせたなと気持ちよく終わるのがいい会食だと思いますね。仕事につなげるのは翌日。その時にしっかりフォローアップして案件をとればいいんです。
会食で「未来に貸しを作る」
今井 僕は、情報提供とかお客様が喜ぶ人との出会いの場としても会食を使うことがあります。例えば、「いつか本を書きたい」と思っているお客様にはメディア関係の人や本を出したことがある人を呼びますし、営業の組織改編がしたい人にはその道のプロを会食に呼びます。そういう時は、「今井さんのおかげでこういう人と出会えた、ありがとう」と喜ばれます。
これは、未来に貸しを作っているような形です。そのために、日頃コミュニケーションを取る中で、困りごとやどんな情報がほしいかをお聞きして場をセッティングするよう心掛けています。ビジネス会食は取り組み方1つでこれほどのチャンスになるのです。
(本稿は、『ビジネス会食完全攻略マニュアル』の著者・yuuu氏と『Sales is』の著者今井晶也氏への対談インタビューをもとに構成したものです)