しばらくその病院に通うようになって、睡眠障害や気力の低下など、うつ病の傾向も見受けられる、という医師の見解から、そちらにも効く処方薬にしてもらったと記憶している。

書影『気がつけば40年間無職だった。』(古書みつけ)『気がつけば40年間無職だった。』(古書みつけ)
難波ふみ 著

 そして、私の発病からの期間が長いことから、すぐには治らないこと、それに伴う治療費を少なくできる制度があることを伝えられた。それは、「自立支援医療制度」という、うつ病や統合失調症などの精神疾患がある人の通院医療費を軽くしてもらえる、ありがたい制度だった。正直、本当にこの制度には大きく助けられたし、いま現在も助けられている。

 もし、私と同じような不安と恐怖に襲われている人がいたら、怖がらずに病院に行ってみて欲しいと思う。考え込んでいるより、自分を楽にしてあげられる方法がいくつもあるということに、きっと気がつくと思うから。

 そして、私と同じく通院しながら闘病している人には、本当に、うんざりするよね、と笑いかけたい。でも、一歩を踏み出したあなたは偉いのだと、自分で自分を褒めてあげて欲しい。それくらいしたってバチが当たらないくらい、私たちはがんばって生きているのだから……。