無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!

まじめな人ほど損してる! 日本政府公認の「絶対儲かる不労所得」Photo: Adobe Stock

不労所得と呼べるのは「通貨発行権」「利権」「節税」の3つだけ

 お金が貯まらない原因はあなたの所得が勤労所得だからです。健康や家族などを犠牲にしない限り、勤労所得だけで資産形成することは難しい。一方で、「配当金」も「家賃収入」も「印税」も、収益化までに時間と労力がかかるので、真の不労所得ではありません。真に不労所得と呼べるのは「通貨発行権」「利権」「節税」の3つだけです。

 通貨発行権は、金融資本家だけの特権なので、一般人は蚊帳の外です。利権も、政治家などの権力者とその取り巻き向けなので、一般人には無縁です。私たちに許された不労所得は節税以外にはありません。

資本家という身分を手に入れて、税金を3分の1以下に減らそう!

 節税にもいろいろありますが、使える節税法は、あなたの身分次第です。会社員と公務員(以下、サラリーマン)や個人事業主は、ふるさと納税やiDeCo、住宅ローン減税などの節税しかできません。これに対して資本家は「法人」を使って、税金をサラリーマンらの3分の1以下に減らすことが許されています。

「日本は民主主義国なのだから、身分制社会のような差別はありえない!」と思われたなら、その常識を捨ててください。なぜなら日本は、民主主義のお面をかぶった資本主義国だからです。資本主義国では、資本家が一番偉い。それゆえサラリーマンらは資本家のために働いて、一生を捧げます。資本主義発祥の地ヨーロッパや、あとを継いだアメリカも、資本家が頂点に君臨する身分制社会です。

 その証拠に、資本主義国の政治は、資本家の意向ばかり尊重して、民意を軽視します。あなただって、気づいていたはずです。税金も、資本家の実効税率を2割以下に抑えて、サラリーマンらの国民負担率(税金+社会保険)を3倍の6割近くに設定しています。源泉徴収票に載らないので、気づきにくいだけです。このような身分による差別が露骨な社会を、身分制社会といいます。

 博学な人は、憲法14条の「法の下の平等」を持ち出します。でも、よく読むと「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により差別されない」だけで、資本家・サラリーマンのような「職業身分により差別されない」とは書いていない。資本主義国の法令は、資本家が命じて作らせたものですから当然です。ですから「資本による富のほうが、労働による富よりも増える」というトマ・ピケティの不等式「r>g」が成り立つわけです。

 法曹一家で育ち、大学の教授陣から法学を学んだ私にとって、この事実は天地がひっくり返るほどの衝撃でした。でも、GHQによる憲法草案の背景を知っている人にとっては、氷山の一角です。

 では、私たちは差別されっぱなしかというと、憲法22条の「職業選択の自由」があるのでご安心を。資本家という職業身分は、サラリーマンや個人事業主のままでも兼務できるからです。

まじめなサラリーマンは四公六民の農民以上に絞り取られる

 私は30年近く銀行員でしたが、職場の同僚と法人融資先のオーナーとを比較して、気づいたことがあります。同僚は30歳で年収1000万円、40歳で1500万円を超えましたが、誰一人、富裕層入りできませんでした。超過累進課税という懲罰的な税制が原因です。高給取りの銀行員でさえ、身分がサラリーマンという理由で資産形成できなかった。四公六民ならぬ六公四民のせいです。農民とサラリーマンの共通点は「まじめ」なことですが、まじめな人ほど損をするのが世の常です。

 反対に、法人融資先のオーナーは例外なく裕福でした。知ってしまった以上、見過ごすわけにはいきません。副業禁止に違反しないように、私は妻を法人化しました。法人住民税など経費は増えましたが、その数百倍儲かったので万々歳です。大家業から始めて、執筆や教育にも取り組んでいます。

法令が保証してくれたおかげで、誰がやってもうまくいく

 誰がやってもうまくいくことを「再現性がある」といいます。法人による節税もそうです。それゆえ富裕層は法人で節税して蓄財してきたし、私と妻にもできました。

 セミナー受講生も同様です。多忙な会社員や個人事業主、副業しにくい公務員、経営者や大学教授、内科医や歯科医、パート主婦や高校生、芸能人や海外在住者にいたるまで、誰にでもできました。

 今は私の代わりに、数十名の認定講師が教えていますが、効果は同じでした。それもそのはず、法令のお墨付きで政府公認なのですからヘマしない限りうまくいきます。

 どうせ勤め先は、55歳か60歳で手のひらを返し、65歳でポイです。それなのに、サラリーマンはまじめすぎて、勤め先に忖度する。そんなまじめ人間にこそ、裕福になってほしい。

 稼ぎ口のタネは本業の延長戦でも、趣味でも、好きなことでも構いません。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』で思いを言葉にしていきましょう。そして、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』で副業から始める準備をし、折り返しの半生を自分の思い通りに生きていきませんか。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。