雑貨店「3COINS」(株式会社パルグループホールディングス)が9月から、一部店舗とオンラインショップでメンズ雑貨の展開を始めている。「3COINS MEN」ではこれまでの特徴だったアースカラーから一転、黒やシルバーの商品が並ぶ。ネット上では一部に厳しい声も見られるが、均一ショップの強みであるラインナップの拡大を目指すと思われる。その戦略やいかに。(フリーライター 鎌田和歌)
女性向けのイメージが強いからこそ?
賛否両論「3COINS MEN」参入の勝算
「3COINS MEN」のネット上での評判を検索すると、「気になる」「メンズデザインの方が好み」「カセットテープが欲しい」といった好意的な意見が見られる一方で、「スリコにそれは求めてない」「男性が求めるのは黒色だけなのだろうか」といった懐疑的な声も見られる。
3COINSはくすみのかかったアースカラー(緑色や薄茶色)の商品が特徴で、均一ショップの中では「デザイン性が高い」イメージを確立している。さらにダイソーと売り場を比べれば一目瞭然で、アクセサリーや美容系アイテムの占める割合が大きく、明確に若い女性向けを意識していることがわかる。
※一方、ダイソーも300円以上の価格帯でデザイン性の高い「Standard Products」や「THREEPPY(スリーピー)」を展開している。
【参考】詳細は過去記事:
「王者ダイソーも焦る“均一ショップ”夏の陣、3COINSらが続々発売する女子垂涎の『コレやばい『神アイテムとは?」
https://diamond.jp/articles/-/346907
ネット上では懐疑的な声もあるが、ダイソーなど他のブランドが「メンズ向け」を謳うかと言えば、それは想像できない。最初から性別を問わない訴求をしているからだ。
「3COINS MEN」は、女性向けのイメージが強いスリコだからこその企画であると言える。そうであればトライする価値はあるだろう。