米ノースダコタ州マイノットに住むシニー・ベックさん(38)は月に1回ほど、悪臭を放つ小さなビニール袋をアパートの管理人室の外に置く。そして日々の活動に戻る。スタンドアップコメディアンで、飼い主のために犬の散歩を請け負う「ドッグウォーカー」でもあるベックさんは、いたずらをしているわけではない。DNA検査のための証拠を集めることで、アパートの敷地内にふんを放置していく犬の飼い主を大家が特定する手助けをしているのだ。「私はふん監視員だ」とベックさんは話す。新型コロナウイルス流行をきっかけに子犬を飼い始める人が増え、ドッグフードの販売やグルーマーといった犬関連のビジネスは活況を呈した。一方で、犬のふんの放置という古くからの問題は悪化した。
犬のフン害対策にDNA検査、米アパートで利用増
敷地内に放置された犬のふんを大家や住人が拾って飼い主を特定する
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