米富豪のイーロン・マスク氏は19日、言論の自由と武器所持の権利を支持する自身の請願書について、署名した有権者を無作為に1人選び、毎日100万ドル(約1億4950万円)を配ると明らかにした。ドナルド・トランプ前大統領を支持する特別政治活動委員会(スーパーPAC)「アメリカPAC」による活動を後押しする一手となる。世界一の富豪であるマスク氏は春にアメリカPACを設立し、激戦州での有権者登録と、民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領ではなく共和党候補のトランプ氏への投票を呼びかけている。電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)などを務めるマスク氏の今回の大胆な動きは未知の領域に踏み込むものであり、批評家らからこうした戦術の合法性について疑問の声も上がっている。