人工知能(AI)検索エンジンの米新興企業パープレキシティは、資金調達に向けた協議を開始した。スタートアップ各社がオープンAIの最近の大型投資に便乗しようとする中、自社の価値が現在の2倍を超える80億ドル(約1兆2000億円)以上と評価されることを目指している。パープレキシティはここ1年で3回の資金調達ラウンドを実施し、これはシリコンバレーの基準でも異例の速いペース。1月時点の評価額は5億2000万ドルだったが、今夏までに30億ドルに増えた。短期間でさらなる資金調達を行い、評価額を大幅に引き上げようとする同社の取り組みは、市場のけん引力を見せる注目のAIスタートアップ企業の一角を所有したいという投資家の意欲を試すものとなる。市場を席巻するチャットGPTを開発したオープンAIは最近、シリコンバレー史上最大級の資金調達ラウンドの募集を締め切り、66億ドルを調達して1570億ドルと評価された。