【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウをPDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。
もしもあなたが「プロ野球選手のYouTubeチャンネル」を企画することになったら
あるプロ野球選手がYouTubeチャンネルを開設しました。あなたは、そのチャンネルのコンテンツ制作を依頼されました。チャンネルのおもな目的は、その選手の認知度の拡大とブランディング。具体的には、その選手のファン獲得や試合を見にきてくれる人の拡大です。
単に「ファンを獲得する」というだけではゴールが大きすぎるため、「どのようにファンを獲得するか」「どのようにファンになってもらうか」といったお題にはない、見えない条件を自分で言語化する必要がある。
今回のお題であれば、次のような「見えない条件」を自分で言語化できれば、企画の方向性もおのずと決まってくるのだ。
大目的を達成するための
「見えない条件」4つの例
見えない条件❶
プロ野球選手の人並み外れた技術を見せることで、「やっぱりスゴイ!」と思ってもらいファンを獲得する。
➡企画の方向性としては、人並み外れた「技術/身体能力」を強調
見えない条件❷
そのプロ野球選手個人のキャラクターを周知することで、より身近な存在に感じてもらい、もっと好きになってファンになってもらう。
➡企画の方向性としては、正直で真面目な「性格/キャラクター」を強調
見えない条件❸
プロ野球選手であるが、1人の野球好きでもあるので、その点をアピールすることで共感してくれる野球ファンを増やす。
➡企画の方向性としては、「野球愛」を強調
見えない条件❹
YouTubeの場合、いかにサムネタイトルに引きをつくってクリックしてもらうかを意識するので、野球や選手に詳しくない人でも見たくなるような動画にして新規ファンを獲得する。
➡企画の方向性としては、トレンドや流行に乗ってみる、プロ野球とは関係のない要素とかけあわせるなど、「新規層向け」に展開
ざっと考えただけでも、これら4つの条件と、それにともなう次の4つの企画の方向性が生まれてくる。
条件から見えてきた
「4つの企画の方向性」
▼野球愛 ▼新規層向け
とはいえ、列挙したのはあくまで例であり、ほかにも方向性はあるだろう。また、企画によっては1つの方向性だけでなく、複合的にかけあわせて考案することもある。
いずれにせよ目的を達成するためには、「見えない条件」を明確にしてから企画づくりに入っていく。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。