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【精神科医が教える】まわりの「同調圧力」に流されて後悔する人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

自分軸のゴールを設ける

今日は「自分軸のゴール」ことについてお話ししたいと思います。ときに人は、無意識のうちに他人のゴールを自分のゴールにしてしまうことがあります。

医師としてのゴールもさまざまです。大学教授になることを目指す、臨床に専念して高みを目指す、といったことがありますが、ときに周囲の期待や一般的な目標に流されて、それを自分のゴールだと思い込んでしまうことがあるのです。

これは「他人軸のゴール」なのであり、自分が本当にそのゴールを目指したいのかをよく考えずに、ただ周りがそうしているから、自分もそうしようと無意識に流されてしまうことがあるわけです。

周りの多数意見に流されてしまう

そのまま漠然と流されてしまえば、いずれやりがいを感じられなかったり、満足感を得られなかったりする壁に突き当たることになるでしょう。

受験でも同じことがいえます。一般的により偏差値の高い大学に合格することをゴールにしますから、つい自分も当たり前のようにそれを目指してしまいがちです。

でも、本当にその大学に行きたいのか、それが自分にとって適切な選択なのかを考えないと、自分の人生に納得できなくなってしまうこともあるのです。

他人軸のゴールに振り回される

自分の意志で納得してそのゴールを選ぶのであれば、それはそれで問題ありません。ですが、納得がいかないまま、周囲の雰囲気に流されて選択してしまっている場合、そのゴールは本当に自分にとって適切なものなのか、もう一度見直す必要があります。

仕事でも同じことがいえます。その会社で出世を目指すのか、仕事はほどほどにして趣味や家庭に比重を置きたいのかは、人それぞれですし、どちらが常識的に正解ということもありません。

自分のゴールをしっかり考えずに進んでしまうと、他人軸のゴールに振り回されてしまうことがあります。

自分が納得できることが大切

そうなると、突如として困難に直面したとき、その苦労がなぜ必要なのか、なんのために頑張るのかがわからなくなり、人生そのものが楽しく感じられなくなってしまいます。

だからこそ、自分のゴールについては自分の頭で考えて、納得して進むことが第一です。それが他人と同じゴールでも、それが自分にとって納得できるものであれば問題ありません。

自分のゴールは自分だけのもの

しかし、なんとなく周囲に流されているだけであれば、そのゴールは自分にとって意味のないものかもしれないのです。

自分のゴールは自分だけのものです。一度立ち止まってしっかりと考え、自分にとって本当に大切なものを見つけてほしいと思います。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。