社会保障も税金などでも、結婚と同じ保障がある。その上、嫡出子、非嫡出子(婚外子)の区別をなくした。

 つまり、正式に結婚していない事実婚のカップルとその子を法律的に保障することにより、生まれてくる子どもの人権を守ろうという考えである。

 2023年度政府予算の審議の中で、「異次元」の少子化対策の議論が行われた。政府も国民も少子化という大問題に気がついたのはよいことだ。しかし、現在の「異次元」政策はこれまでの補助金政策の枠を出ていない。本当に異次元というなら、婚外子を認めるくらいの制度改革をしなければならない。

 そもそも、日本の「戸」籍は、「家」を守るための籍である。それを「子」を守るための「子」籍に変える。「子籍」にして婚外子を認めれば、生涯未婚の男女も参加してくれるであろう。しかし、日本は、夫婦別姓すら認められていないような保守的な国である。このままでは1000年後に日本は消えてしまうのだ。本当にそれでよいのですか。

 出生率を上げるためには婚外子を認めるような思い切った制度改革が必要である。移民政策も見直し、ラグビーチームのように国際化しないと日本は生き残れないであろう。政治家よ、真剣に考えなければならないときなのだ。