子どもを増やすためには、結婚しなくても子どもを産める制度に変えていく必要がある。少子化対策の切り札は、婚外子を認めることである。国連の少子化対策報告書には、婚外子に関する1つの図がある(図2-5)。
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日本は婚外子が他の国とくらべて圧倒的に少ない。49ヵ国中で最小の2.1%である(2010年)。フランスは50%を超えている。この国連データを日本のメディアは取り上げない。何を恐れているのだろうか。
フランスは、1990年代には、出生率が1.7台であったのが、2010年代の半ばには2.0台にまで上昇した。その背景には、世の中の変化、人々の意識の変化に合わせて、思い切って制度を変えたことがある。フランスでは、PACS(Pacte Civil Solidarite:連帯市民協約、平たくいえば結婚の簡易版)が、結婚登録に変わりつつある。
「戸」籍を「子」籍と改め
婚外子を認めるべし
つまり、戸籍制度を改め、正式に結婚しなくとも、届け出さえすれば事実婚ができるし、名字を変える必要もない、同性同士でも可能としたのである。