しかし、上に政策あれば下に対策ありの格言よろしく、その政策(規制)は容易に突破されてしまいます。その結果、匿名ではなく、それぞれが実名を把握したグループが形成されたり、特に気が合ったネッ友と1対1でのやりとりが始まったりします。顔写真や居住地を伝えあうようになれば、ネットの外で会ってリア友になる1歩手前と言ってよいでしょう。
それでは実際、ネッ友からリア友に移行するケースはどの程度あって、どういった問題が生じているのでしょうか。ここで、関連データを整理しておきます。
見知らぬ異性から性的被害
危機感が希薄な女性たち
心理学者の橋元良明教授らのグループとNTTセキュアプラットフォーム研究所による共同調査『ネット社会のコミュニケーションを巡る諸問題』によると、ネット上で見知らぬ異性とやりとりをしている10代(15~19歳)は17.7%に上り、そのなかの女性についてさらに調査をすると、実際に会った経験のあるケースは30.5%となっています。
また、ネットで異性と知り合うきっかけとなったサービスは、上位からTwitterが63.9%、LINEが30.1%、Instagramが24.1%、オンラインゲームが15.7%、TikTokが7.2%となっています。