ネッ友とゲームのフレンドは違う
匿名だから心を許せてしまう

 まず確認したいことが、ネッ友の定義が曖昧だということです。どこからがネッ友なのか、子どもによって違いが見られます。

 一般的には、ゲーム上でフレンドとなっただけであれば、ネッ友にカウントされないと考えてよいでしょう。

 そもそも、ただ単に強いプレイヤーだからフレンド申請をしたというケースや、相手から申請があったのでとりあえず許可しただけという場合もあり、ゲーム上のフレンドなど気にも留めないプレイヤーも多く見られます。

 つまり、ゲーム上のフレンドがネッ友に発展する可能性はあるものの、基本的に両者を同一視はしません。特定のフレンドと幾度となくゲームをし、個別にメッセージのやりとりを重ねたり、フレンドたちでSNS上にグループを作ったりして親密になるという段階をもって、晴れてネッ友になるというのが大まかな道筋です。

 たとえばLINEのオープンチャットでは、自身のLINEアカウントを知られることなく、匿名のままグループを作ることができます。ゲーム上のフレンドに一定の親近感を持ちつつも、まだ信頼しきれないという状況においては有効な機能です。

 親近感があるけど匿名という状況は、ちょっとアンバランスな関係です。しかし、この絶妙な関係性が仲を深めるカギにもなります。