僕と他のみんながお互い半年間安心して授業を受けられるように学校側がそういう時間を設けてくれたこともありがたいですし、みんなの貴重な授業の時間を少しもらえたこともありがたく思っています。

 こうした試みがうまくいったのかはわかりませんが、「周囲の学生が“あの人は声を出していて不思議だ”といぶかしんでいる」という報告を受ける機会は減っていきました。

 もうひとつ、サークルに入ることで、次第に友達ができていきました。

 僕が入ったのは、ボードゲームサークル、ポケモンサークル、イラストサークル、そして鬼ごっこサークルの4つです。コロナ禍に入ってからは実際に集まることができなくなったのが残念でしたが、いまだにこのときに出会った友達は、オンラインやリアルで集まってはゲームをする仲間であり続けてくれています。

大学時代に抱いた素朴な疑問
「他の人には、どうして病気がないんだろう」

 他の人には、どうして病気がないんだろう。

 そんな素朴な疑問を抱くようになったのも、大学時代のことでした。

 逆に言えば、どうしてそんな基本的なことをいままで考えなかったのか、自分でも不思議です。

 そう思うようになったきっかけは、大学でこれまで以上に多くの人々に出会ったことでした。