ジョー・バイデン米大統領は、ロシア領内の軍事目標への攻撃にウクライナが米国製長距離ミサイルを使うことを、ようやく容認した。しかし、ロシアのウクライナ侵攻が始まってから今回の決断に至るまでに、既に1000日近くが経過していた。ウクライナのエネルギーインフラに対するロシアのとりわけ残虐なミサイル攻撃の後、米当局者が17日、このニュースをメディアにリークした。
米当局者によれば、1万人の北朝鮮兵がロシア入りしたことがバイデン氏のこれまでの考えを変えさせたという。ロシアのクルスク州からウクライナ軍を駆逐するための戦闘で、北朝鮮兵は捨て駒にされるとみられる。ウクライナ軍はこれまで、ロシア領内の標的への攻撃に、ドローンや自国製ミサイルを使ってきた。しかし米国製の陸軍戦術ミサイルシステム(ATACMS)の使用が可能になれば、これまでロシア軍の聖域だったロシア領内のより深部の標的を、ウクライナ軍が攻撃できるようになる。