見逃し厳禁!編集部イチ推し 人気特集Photo:gremlin/gettyimages

2024年に読者の注目を集めた特集『自動車・サプライヤー SOS』。自動車産業の強みだったケイレツが、「弱み」になりつつあります。トヨタ自動車が空前の利益をたたき出す一方、サプライヤーは人件費の高騰分を価格に転嫁できず、利益を圧迫されています。部品メーカーが完成車メーカーに依存し、支配される現状は、電気自動車(EV)化への対応を遅らせる要因にもなっており、このままでは自動車業界が地盤沈下しかねません。特集『自動車・サプライヤー SOS』では、サプライヤーの幹部ら250人から回答を得たアンケートの結果を基に、同業界の病根に切り込みました。人気特集と連載を振り返る『見逃し厳禁!編集部イチ推し 人気特集』では、特集から2本の記事を紹介します。(ダイヤモンド編集部・情報は記事公開時点のもの)

残れるのはトヨタ系サプライヤーだけか!?車載OSなどソフトを軸に“新たなケイレツ”が誕生し、旧ヒエラルキーは瓦解へ

自動車・サプライヤー SOS#8

 トヨタ自動車などを頂点とするケイレツは、日本の自動車産業の「強み」であり、電機メーカーを凋落させた水平分業の波にのまれることもなく生き残った。だが、自動車産業が右肩上がりの時代は終焉。ケイレツのヒエラルキー構造は傘下の企業から機動力を奪い、EVメーカーがバッテリーなどを内製する垂直統合の時代に置き去りにされつつある。特集『自動車・サプライヤー SOS』の#8では、自動車のサプライチェーンの緊急事態に迫った。 >>記事を読む

中国に買われる自動車サプライヤー…EVに欠かせないブリヂストン防振ゴム事業の売却は「国家的損失」、次は三菱電機?

自動車・サプライヤー SOS#5

 日本の製造業の肝だった金型メーカーが中国の大手EV(電気自動車)メーカーBYDに買収され、同社の躍進のきっかけになったことは広く知られている。だが、日本の自動車部品メーカーが中国企業に買収されたのは、金型にとどまらない。特集『自動車・サプライヤー SOS』の#5では、EVの乗り心地を左右する「防振ゴム」など隠れたコア技術が流出している問題を解明する。 >>記事を読む

Key Visual by Kaoru Kurata