昭和生まれで昭和カルチャーにどっぷり浸かって生きてきた“昭和人間”のみなさん、元気ですかー! 世の中は、まだまだ私たち昭和人間の力を必要としています(たぶん)。昭和人間ならではの持ち味や役割がたくさんあります(たぶん)。ただ、時代が変わって、いろいろやりづらくなりました。何気ない一言が、周囲の顰蹙を買ってしまうこともしばしば。おもに50代60代の昭和人間に向けて、よかれと思って口にしがちな「危険フレーズ」をピックアップしてみましょう。(コラムニスト 石原壮一郎)
これを言ったら「老害認定」されても仕方ない!?
「昭和人間」という言葉自体は、けっして悪い意味ではありません。昭和に生まれ、昭和の空気を吸って成長してきた世代を指しているだけです。しかし、若者が口にする場合は「時代遅れの人」というニュアンスが含まれがち。これは由々しき事態です。
まだまだ現役でがんばっている50代60代の昭和人間としては、自分たちの持ち味を発揮しつつ、またこれからひと花もふた花も咲かせたいところ。そのためには、若い世代から「一目置かれる昭和人間」になる必要があります。ところが、よかれと思って口にした一言が、周囲のヒンシュクを買って「困った昭和人間」になってしまうこともしばしば。
そんな悲しい展開にならないように、胸を張って楽しく「昭和人間」をやっていくために、即座に「老害」のレッテルを貼られる7つの危険フレーズを押さえておきましょう。
「大事なお詫びはメールなんかじゃダメだよ」
⇒部下が大きなミスをして先方を怒らせた場面で
昭和人間は「対面→電話→メール」の順で、礼儀正しさが低くなると考えています。ミスをしたお詫びという「最大限に礼を尽くさないといけない場面」では、すぐ先方に会いに行くのが当然であり、とりあえずのお詫びの言葉も、メールではなくせめて電話で伝えるべきだと考えがち。しかし、相手も同じ感覚とは限りません。
お詫びなんてメールでしてくれたら十分で、対面や電話を「迷惑」と感じる人もいます。大切なのは、相手の意向を確かめて、それに沿った方法でお詫びをすること。自分の常識を疑うことなく、部下に押し付けるのは控えましょう。迷惑な上に、「時代の変化についていけなくて、いつまでも昭和に生きている人」という印象を与えることにもなります。