こりゃ即アウトだわ…昭和世代が言いがちな「7つの地雷ワード」イラスト:NORIMA/PIXTA

「根深い差別意識」を感じさせる言葉

●危険フレーズその5
「女性ならではの感性で、すごくいいねえ」

⇒女性の部下の意見や企画をホメるときに

 昭和人間の男性の一部には、いつまでたっても「男性のほうがエライ」という前提が抜けない人がいます。このセリフは、一見問題なさそうですけど、その意見や企画がよかったのは部下が「女性だから」ではありません。言葉の背後から「女性にもかかわらず」「女性にしては」という根深い差別意識が漂ってきます。ホメるなら個人をホメましょう。

 また、女性の部下が言い間違いをしたときなどに、慰めるつもりで「気にしなくていいよ。女の子はバカなほうがかわいいから」と言ってしまう昭和人間もいます。「女子力高いね」「やっぱり女の子だね」といったホメ方も、「この人は女性を一段下に見ているんだな」と思われるのは必至。そんなつもりじゃないと言っても、弁解にはなりません。

●危険フレーズその6
「最近はアジア諸国が元気だよね。日本もウカウカしていられないぞ」

⇒アジアの経済成長の勢いのよさや日本への観光客が多いという話の中で

 昭和人間は令和になっても、日本は「アメリカに次いで世界第2位の経済大国であり、アジアのトップリーダーであり、周辺諸国の羨望を集めている国」というイメージから脱却することができません。しかし現在、GDPはアメリカ、中国、ドイツに次いで世界第4位だし、経済的にも技術的にもアジアの周辺諸国のほうがよっぽど先を行っています。

 そんな状況にもかかわらず、過去の栄光を引きずりながら「ウカウカしていられないぞ」といった上から目線発言をしてしまうのは、残念を通り越して滑稽と言えるでしょう。たっぷりウカウカしていたから、今があるわけです。観光の面でも昭和人間は、今の日本は「物価の安さが魅力の国」になっているということが、いまひとつピンと来ていません。