裏方の仕事であったとしても、そのノウハウを求められる場面はあるし、それが次の仕事につながることもある。自分が手がけた案件を、いかにソツなく嫌味なくアピールするかは、現代社会において必要なスキルのひとつであるはずだ。
SNSでの失敗しない
実績アピール法「5つの鉄則」
SNSなどネット上での失敗しない実績のアピール方法として心がけておきたいことを、いくつかまとめておきたい。これらは筆者がこれまで出会った“シゴデキ”パーソンたちから学んだスキルである。
1、話題のニュースに絡めて自己PRしない → 時間差を利用する
ニュースなどで取り上げられ大きな話題になっているトピックが自分の関係している案件だと、ついつい匂わせたくなってしまうのが人の常である。「アレオレ(アレはオレがやった)」を言いたくなってしまうのである。
しかし、もともと知名度が高い人、相当好感度が高い人でないと、これは逆に冷ややかに見られてしまうことがある。知名度が高い人でさえも、内心では舌打ちされていることがある。人からの嫉妬とはかくも恐ろしいものである。
こういう場合は極力さらっと簡単に触れるぐらいにしておくか、もしくはタイミングをずらして、やや話題が去ったぐらいの頃合いに「実はちょっと関わっていました。話題にしてくださったみなさん、ありがとう」ぐらいで済ませるのがスマートだ。
2、詳細にノウハウを語るのは求められた相手だけに
自分にとっては華々しい実績であっても、他人にとってはわりとどうでもいい話である。そういうものを興味深そうに聞いてくれるのは、お金をもらって人の話を聞く職業の人だけだ。
自分から語るのは、「あの件について教えてください」と言われてからで充分である。講演やセミナーでそのノウハウを伝えることを仕事にしている人がいるのだから、無料でSNSに公開する必要はそもそもない。
そして講演やセミナーで具体事例を語る際に、クライアントなどの関係者に許可を取るのは当然のことである。「自分の中でも最高の仕事だったと思うので紹介させてください」など、許可の取り方によっては、クライアントにむしろ喜ばれることもある。