斎藤元彦・兵庫県知事が連日ニュースを騒がせている。これまで協力関係だった日本維新の会も辞職を求め、全会派が辞職要求を行う異例の事態となったが、当の本人は「県民から激励の声がある」と言い張り、続投の意向を示している。よく言えばメンタルが強く、悪く言えば図太い。このような政治家が生まれる背景には、何があるのか。(フリーライター 鎌田和歌)
ここまでくるとスゴイ
絶対に辞めようとしない「渦中の知事」
斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラは、それによって自死者が出たと言われているほど苛烈なものだったようだが、百条委員会や報道によって知事が追い詰められていくにつれ、X上ではそのトンデモぶりや、それに付随する内容がネタ化されるようになった。
いくつか列挙して示したい。例えば次のようなものである。
●喫茶店で店員に閉店時間だと言われ、
びっくりして「兵庫県知事です」と名乗った
百条委員会で「閉店時間を店員から指摘された際に『知事なのになんで出ていかなくちゃいけないんだ』と言った」と、権威をかさに着た言動を指摘され、「言っていません。スタッフの方が大きい声で早く出て行ってくださいと言われたので、びっくりして『兵庫県知事です』と名乗った」と釈明。驚くと「兵庫県知事」と名乗ってしまう知事として話題に。
「俺は知事だぞ」疑惑はこの他にもあり、事前予約が必要なホテルのディナーを、予約していないのに激怒して準備させたことがあるという証言がある。
●着ぐるみの方が人気で不機嫌に
職員アンケートに寄せられた話によれば、イベントに出席した際に子どもたちが自分より着ぐるみに群がるのを見て不機嫌になったという。このエピソードはワイドショーでも紹介され、失笑を買った。
また、大人気のご当地キャラを擁した“くまモンの上司”こと蒲島郁夫・前熊本県知事の株がなぜか上がる。
【参考】
「くまモンというトップオブゆるキャラを部下にしながら自分は出しゃばらず、くまモンは日本一の公務員だと称えた蒲島知事」
https://x.com/whrockinbeach/status/1831789975157010479