3、「外」の人に読まれない工夫をする

 すでに説明したように、周囲の人に読まれているうちは良かったものの、身内のつながりから一歩外に出てバズった場合に、たちまち炎上することがある。SNSの限定公開機能を使ったり、タイトルや見出しをあえて引きの弱いものにしたり、専門用語を散りばめたりなど、関係者以外には興味を持たせづらくする工夫も必要だ。あえて言えば、課金内での炎上事例はほぼ存在しない。炎上はいつも無料記事である。

 また、一番利用者がアクティブであり、攻撃的でもあるXと、今のところそうでもないBlueSkyやThreadsで投稿を使い分ける必要も、場合によってはある。たとえば、Xでは比較的穏便な投稿、BlueSkyやThreadsでは少し攻めてみて様子を見る、という具合である。

「仕事の成功は他人の恨みを買うもの」
というやるせない現実を肝に銘じよう

4、失敗事例も含めて語る
 
 伝えたいのが自慢ではなく、試行錯誤の末に自分がたどり着いたノウハウであるならば、成功例だけではなく失敗したエピソードも盛り込む。愛される「しくじり先生」であるべきである。

5、敵が多い案件は墓場まで持っていく
 
 仕事をして恨みを買うことは残念ながらある。そして、今は一般人であってもネット上にアンチがつく時代である。ピラニアの海を泳いでいるようなものだと自覚して、餌を与えないようにすることが重要である。

 身内だと思っていた人の意外な一面や、想定していなかった部下の失敗など、小さなヒヤリを思い返して大事故に至らないよう備えよう。

 これらをまとめて考えてみると、自己PRする暇もないほど目の前の案件に没頭するというのが幸せなビジネスパーソンのあり方であるような気もしてくる。プレゼンが得意な人は、ついつい時間があるとプライベートでもプレゼンしてしまうことがあるので、注意を心がけよう。