「クルマを借りる」となったとき、ひと昔前までは「レンタカー」が当たり前でしたが、昨今は「カーシェアリング(以下、カーシェア)」というサービスも普及しています。昨今はあちこちで見かけるようになったカーシェアですが、普段あまりクルマを借りる機会がない人にとっては、レンタカーとカーシェアは何がどう違うのか、どう使い分ければよいのか、よくわからないという人も少なくないのではないでしょうか。レンタカーとカーシェアの違いはどこにあるのか、どちらのほうがお得に借りられるのか、ご紹介しましょう。(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)
カーシェアの普及が
急速に進んでいる
日本で広がっているカーシェアリングサービスは、レンタカーのようにクルマを借りるたびに都度契約を交わすのではなく、事前に会員登録をすることで、クルマが空いてさえすれば即時利用できるサービス。もちろん、使う前に予約をしておくこともできます。
全国どこのステーションのクルマも予約できるので、自宅の近所だけでなく、旅先などで使うこともできます。ガソリン代や保険費用も利用料金に含まれており、実際に使用した時間に対して料金が発生します。会員登録さえしてしまえば、レンタカーのように借りる度に手続きをする必要がなく、スマホアプリでクルマのロック解除ができるなど、利便性が高いのが特徴です。
カーシェアを利用したい場合は会員登録をして月額料金を毎月支払う、クルマを利用した際はその分の利用料金を月額料金に足して支払う……という形が基本です。ただし最近は月額料金なしで利用できるサービスも出てきています(その分利用料金が割高になっています)。