吉川賢一
近年、社会問題化しているペダルの踏み間違い事故。ブレーキを踏んだつもりでアクセルを踏んでしまうことによって起こります。踏み間違い事故は高齢ドライバーがトヨタの「プリウス」を運転しているケースが多いという声もあり、SNSでは「プリウスミサイル」などと揶揄されることさえあります。なぜペダル踏み間違い事故はプリウスが多いのか、何かプリウスに原因があるのでしょうか?

オートマ車の信号待ちで「ニュートラル」にする人が知らない事実
クルマを運転するとき、前に進むときにはD(Drive:ドライブ)、バックするときはR(Reverse、リバース)、止めるときにはP(Parking:パーキング)にシフトレバーを入れます。そしてもう一つ、目立つところにあるのが「N」(Neutral:ニュートラル)レンジです。一般的なAT車を運転するときには使う必要がないのですが、時々Nレンジを積極的に使うドライバーを見かけることがあります。しかし、AT車でNレンジを使うことは意味がないばかりか、むしろ危険につながることもあるのです。そもそもNレンジとは一体何なのか、使わないのになぜ無くならないのかについて考えてみましょう。

「えっ!?ブレーキが効かない…」クルマのシフトレバーの「B」や「S」って何?知らないと怖いアルファベットの意味
クルマのシフトレバーには「B」「D」「R」「S」M」など、アルファベットや数字で書かれた「レンジ」が付いています。普段よく使うもの以外は何に使うのか分からない、レンタカーやカーシェアで普段と違うクルマに乗ったら見慣れないレンジがあった、という方もいるのではないでしょうか。今回は、シフトレバーに書かれたレンジはどういう意味で何の略なのか、そしてそれぞれのレンジに適した使用シーンについてご紹介します。

「あおり運転」されて危険を感じたら…意外と知らない“奥の手のボタン”とは?《あのときの話題を再発見》
あおり運転の標的にされたときは、「逃げるが勝ち」。YouTubeには、あおられたドライバーがクルマを降りて相手を返り討ちにする動画などがアップされていますが、一般人はくれぐれも真に受けず冷静に対処しましょう。今回は、あおられたときにトラブルに巻き込まれないための“意外な奥の手”を紹介します。

信号がない、電気を使わない、事故も少ない!「いいことばかり」の環状交差点が日本で普及しない理由とは?
海外でよく見かける、信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト」(Roundabout)。「フランス・パリの凱旋門の周りにある、円形の道路」といえば、「ああ、あれね」と思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。ラウンドアバウトは、英国では1960年代から調査研究が行われ、1990年代から導入を開始、一気に普及しました。しかし日本では、全国で140カ所程度しかありません(国土交通省、2022年時点)。なぜ日本ではラウンドアバウトが普及しないのでしょうか?

「スタッドレスタイヤだから大丈夫!」→チェーンをつけずに雪道に繰り出した人の末路
いよいよ今年も、本格的な冬のシーズンを迎えました。冬になると毎年のように問題となるのが、急な積雪による自動車の立ち往生。「スタッドレスタイヤだから大丈夫」と思っていても、巻き込まれてしまうことがあるのです。本記事では、「うちの近くではめったに雪は降らない」「チェーンもスタッドレスタイヤも使ったことがない」という人にこそ知っておいてほしい、最新のチェーン事情についてご紹介します。

レンタカーとカーシェア、どっちがおトク?→「頻度」と「使い勝手」で考えたら一択だった!
「クルマを借りる」となったとき、ひと昔前までは「レンタカー」が当たり前でしたが、昨今は「カーシェア」というサービスも普及しています。昨今はあちこちで見かけるようになったカーシェアですが、普段あまりクルマを借りる機会がない人にとっては、レンタカーとカーシェアは何がどう違うのか、どう使い分ければよいのか、よくわからないという人も少なくないのではないでしょうか。レンタカーとカーシェアの違いはどこにあるのか、どちらのほうがお得に借りられるのか、ご紹介しましょう。

元日産エンジニアが忖度なしで選ぶ「期待外れのクルマ」、“セダン復権”目指すも夢破れた高級車とは?
「もっと売れると思ったのに…」。かつて日産で開発エンジニアを11年間務めた経験を持つ自動車ジャーナリストの筆者が、独自の視点で「期待外れのクルマ」を紹介します(※日産以外のメーカーも含む。本記事は前後編の後編)。性能は申し分なかったにもかかわらず、「セダン離れ」という時代の流れを変えられなかった高級車は?

元日産エンジニアが忖度なしで選ぶ「期待外れのクルマ」、末期は月販500台以下だった「プリウスの上位互換」とは?
「もっと売れると思ったのに…」。かつて日産で開発エンジニアを11年間務めた経験を持つ自動車ジャーナリストの筆者が、独自の視点で「期待外れのクルマ」を紹介します(※日産以外のメーカーも含む。本記事は前後編の前編、後編は9月12日公開予定)。プリウスの上級車種として強気な価格設定で売り出されたにもかかわらず、鳴かず飛ばずだったモデルとは?

「見通しの悪い交差点では、事故に注意しましょう」。自動車教習所などで教わる、安全運転の「キホンのキ」だ。だが実は、一見すると安全な「見通しの良い交差点」でも重大事故が起きていることをご存じだろうか。その背景にある「目の錯覚」の実態を、交通事情に詳しいジャーナリストが解説する。夏休み中の事故防止に役立てて頂けると幸いだ。

クルマの窓やドアを開けたとき、「招かれざる客」がやってくる。そう、虫たちだ。ハエ、蚊、アブ、ハチ、カメムシ…。彼らに対処する上での基礎知識と、「絶対やってはいけないこと」について解説する。

いわゆる「脱炭素」の切り札として、電気自動車が注目されてから数年がたった。だが充電に時間がかかることなどから、電動車に「あまりいい印象がない」という層もみられる。中には「ガソリン車よりも故障などのトラブルが多い」と考えている人もいるようだ。この説はどの程度正しいのか。ロードサービスでおなじみの「JAF」の調査結果などをもとに、実態を読み解いていく。

走行中の大型車からタイヤが外れる事故が急増しています。YouTubeなどでは、外れたタイヤが道路を転がる衝撃映像をいくつか見ることができます。そして国土交通省によると、22年度に起きた事故でタイヤが外れた箇所を見てみると、その9割超が「左後輪」だったといいます。なぜこの位置にあるタイヤが外れやすいのか、大手自動車メーカーで開発エンジニアを務めた経験を持つ筆者が解説していきます。

かつては、車体に「金ピカの屋根」などの装飾を施した「宮型霊柩車」が街を走っていました。ですが、昨今は「洋型」や「バン型」が主流になり、宮型霊柩車はひっそりと姿を消しつつあります。「霊柩車を見たら親指を隠す」という風習を知る人も、今後は少数派になっていくでしょう。一方で、海外では「走る寺」「宮殿のような車」と高評価されているとの情報も――。一体どういうことか、自動車ジャーナリストが解説します。

警察庁が「生活道路」の法定速度を時速60キロから時速30キロに見直す方針を固めました。早ければ2026年9月にも施行される見込みです。「交通弱者」を守るための大規模な施策に、国がようやく本腰を入れたと言えますが、具体的にどんな効果をもたらすのでしょうか。この法改正に課題はないのでしょうか。交通ルールや道路事情に詳しい自動車ジャーナリストが考察します。

ドライバーにとって「百害あって一利なし」の渋滞を減らすべく、日本では数十年にわたって多様な対策が講じられてきました。その中には効果を発揮した施策もありますが、期待とは裏腹に「逆効果」となったものもあります。今回は、かつて渋滞解消の切り札として全国に普及したものの、結果的に事故増加などのデメリットをもたらした「残念な仕組み」について解説します。

良いクルマに出会うには、安全性や乗り心地に優れたモデルを探すだけでなく、信頼できるディーラーや営業担当者を探すことも重要です。自分の担当になった人と相性が合わないと、ちょっと話を聞きに行ったつもりが「買う前提」で商談がどんどん進んで困ってしまうことも――。そんな事態を防ぎ、「顧客想いの営業担当者」にクルマ選びをサポートしてもらうには何をすべきなのでしょうか。ディーラー事情に詳しい自動車ジャーナリストが解説します。

テスラ日本法人が4月末、主力モデル「Model 3」「Model Y」の全グレードに対して「一律30万円」という大幅値下げを実施しました。その背景には、昨今の販売不振があります。先進的なクルマを投入してきたテスラが、ここにきて日本市場で苦戦している理由はどこにあるのでしょうか。クルマ事情に詳しい自動車ジャーナリストが考察します。

あおり運転の標的になることを防ぐため、愛車に「ドラレコ作動中」「ただいま録画中」などと書かれたステッカーを貼る人が増えています。ですが、こうしたステッカーを貼ったクルマに反感を持つ人も多くいるようです。周囲に配慮しつつ、あおり運転から身を守るには、どんな「代替策」が求められるのでしょうか。

今年4月から、高速道路における大型トラックの最高速度が時速80キロ→90キロに引き上げられました。この変更に対し、「事故が増えるのでは」と懸念するドライバーが一部みられます。ですが、自動車ジャーナリストの筆者は「事故の増加にはつながらなさそうだ」と考えています。また、想定される「最悪シナリオ」は、安全面の他にあると見ています。事故増加ではない懸念点とは、一体何なのでしょうか――。
