こうした利便性の高さから、カーシェアサービスは普及が進んでおり、今年3月の調査結果では、国内のカーシェアのデポジット数(ステーションの数)が、前年比17.6%増(2万6797箇所)、貸渡車両数は同19.6%増(6万7199車両)、会員数は同50.0%増(469万5761人)にもなったそう(交通エコロジー・モビリティ財団、24年3月調査)。確かに「タイムズカー」などは、首都圏ではあちこちで見かけますよね。いつも同じクルマを借りれば、まるで自分のクルマのように運転できます。
レンタカーは原則会員登録不要だが、登録すると割引も
カーシェアは登録必須だが、月額基本料金は節約も可能
このように、最近はカーシェアが急速に普及していますが、レンタカーのほうが向いている場合もあります。そこで、レンタカーとカーシェアの特徴について表にまとめてみました。
提供会社によって、サービスや料金体系に細かな違いがあるため、ここでは、レンタカーは業界最大手のニッポンレンタカーを、カーシェアは業界最大手のタイムズカーでまとめています。
レンタカーの場合、会員登録は原則不要。ただ、会員になると基本料金が10%割引になったり、ポイントが通常より多く付いたり、地域・期間・時間を限定した早割プランや週末プランが高い割引率で利用できたりといったメリットがあります。「年3回以上利用すると基本料金の割引率が20%にアップして1000円分のポイントがもらえる」などのリピーター向け特典もあります。
一方のカーシェアは、クルマの利用料のほか、月額基本料金880円が必要となります。ただこの月額基本料金は、利用料に充てることができ、たとえば、880円以上利用することで、その月の月額基本料金は実質0円となります。カード発行なし(カードレス)を選択すれば、通常1650円のカード発行手数料も0円になります。