よく借りる人ならカーシェアのほうが
コストは安い、特に夜の利用はおトク

 カーシェアとレンタカーの違いにおいて、もっとも気になるのは利用コストでしょう。たとえば、レンタカーでフィットやヤリスなどのS-Sクラスを借りるとなると、6時間だと料金は6490円、12時間だと7150円、24時間だと8910円、48時間だと1万6060円。ここに保険料(1000円程)とガソリン代が加わります。

 一方、カーシェアでフィットやヤリスなどのベーシック車を借りた場合、15分あたり220円が基本で、予約開始時間から返却手続き完了までの実際に使った時間分の利用料が発生します。また、6時間までだと4290円、12時間だと5500円、24時間だと6600円、48時間だと9900円という最大料金も用意されています。また、カーシェアは夜間の利用料金を安くしているところも多く、タイムズカーにも、18時以降~翌朝9時までは2650円で利用できるお得なナイトパックがあります。

 料金には保険料及びガソリン代が含まれますが、6時間を超える利用の場合は、利用開始時からの走行距離に対して20円/kmの加算(たとえば100km走ると2000円)があります。

 このようにコンパクトカーを借りる場合は、カーシェアのほうが3割ほどリーズナブル。レンタカーは、借りる時間が長いほど時間単価は下がりますが、やや割高となります。車種によって基本価格は異なりますし、激安で提供しているレンタカー会社もありますが、クルマを借りる機会が多いならば、カーシェアのほうが利用コストは安くなる傾向があるといえます。

レンタカーのメリットは、「乗り捨て可能」
「車内清掃が行き届いていて気持ちよく使える」

 レンタカーを借りる場合、貸渡し場所が有人営業所となり、対面での手続きが必要。使用後は、近くのガソリンスタンドで満タンに給油した上で、営業所の営業時間内に返却しなくてはなりません。しかしカーシェアは、事前に会員登録を済ませておけば、クルマを借りる際の手続きはほとんど時間がかからず、使いたい時にすぐに走行開始できます。しかも借り出しも返却も無人で24時間可能。やはり日常の使い勝手の面では、レンタカーよりもカーシェアのほうが優れています。