実際に、番組の第1シーズンでは、参加者探しが難航したらしい。もとより視聴者の関心を引くために、出演者は完全な一般人よりもそれなりに社会的知名度を持つ人たちを起用するというコンセプトで始めたため、製作チームは業界人脈を通じて「離婚」の噂が流れる業界夫婦にコンタクトを取ったが、拒絶されたり、逆に「どこからそんなデマを!」と怒鳴られることもあったそうだ。
しかし、最初のシーズンが大好評のうちに終わったことで、風向きが変わったという。
おしどり夫婦と評判だった有名な女優も出演
現在放送中の第4シーズンでは、3組の「離婚」を考え始めた夫婦6人が18日間の内モンゴルでの大自然の中で共同生活を送る。6人はこの間、スマホもPCも取り上げられ、他の夫婦たちや番組製作スタッフ以外の外部とは完全に接触を絶った状態で、共同生活をしながら毎日のように番組側が準備したゲームや心理テストをこなし、離婚を考えるに至った伴侶との関係を反芻する。
今回はまず、有名女優の黄聖依さんと、その夫で、企業家で美術品コレクターとして知られる楊子(本名は楊建民)さんが出演していることが、視聴者を驚かせた。これまで二人には裕福なおしどり夫婦という印象があったのに、実はすでに何年も別居状態にあり、忙しすぎる楊さんのおかげで17年間の結婚生活で二人きりで食事をしたことはほぼなかったと、黄さんは暴露した。
もう一組はペットブロガーの妻と、ウェイボで1200万人を超えるフォロワーを持つ有名な“毒舌”ブロガーの夫。1日目に番組側が準備したコンドミニアムに到着した途端、二人の間で激しい口論が発生する。だが、さも「いつものこと」といった風情の二人の様子から、視聴者の多くは二人の日常を理解することができた。
そして残りの一組は、10年ほど前に歌手選抜リアリティショーで名を知られるようになった夫と、その夫を無名時代から支えてきた妻の夫婦だが、どこから見ても仲良し夫婦のそれで、きっぱりと「離婚するつもりはない」と宣言。ただ、それぞれに二人の関係に問題があることを感じており、番組に出演してその問題点をあぶり出し、夫婦関係を続けていくための改善点にしたいと語った。