男性だけ、女性だけのグループに分かれて悩みを語り合う
11月から始まった第4シーズンは1月中旬まで放送が続く予定になっており、この3組が本当に離婚へと向かうのかどうかはまだ分からない。だが、すでに視聴者の話題の中心は、メディアを賑わせた女優とコレクターの著名人夫婦の「危機」と「実態」から、その他の夫婦の関係に移っている。
まず、最初は「けんかするほどに仲が良い」類かと思われたブロガー夫妻。数年前に妻の母親が持ち家を売って持たせた生活資金を、実はブロガー夫が投資ですっからかんにすってしまったことが原因で、大きな亀裂が生まれていることが明らかになる。また、当初から手をつないだりして幸せそうな様子で「なぜ離婚リアリティ番組へ?」と疑いの声が上がった男性歌手と糟糠の妻の間も、真剣に離婚が取り沙汰されるようになる事態へと発展している。
出演者たちは2日目以降、夫婦二人の生活から引き剥がされ、女性だけ、男性だけのグループに分かれて過ごし、そこでは同性同士で悩みを語りあうシーンも準備されている。それぞれの夫婦が抱える問題は明らかにまたそれぞれなのだが、夫たちも妻たちも「離婚」という同じテーマに直面する仲間とのおしゃべりを続けるうちに、他人の視点で自分の夫婦関係を見直し始めるのだ。
面白いことに、この間、自分たちの関係に困り果てている出演者たちが、他の二組にはなかなか的を得た、鋭いアドバイスをするシーンも出現。リアリティ番組らしい3組6人の関係もまた視聴者が興味津々と回を追い続ける要因になっている。
番組ではこれら3組の夫婦が内モンゴルの大自然を背景に生活する様子のほか、さらにスタジオに心理学者や社会学者、タレントなどの6人のコメンテーターを招いて、参加夫婦の行動や発言を「品評」する。日本のニュースワイドショーそっくりのそこで、視聴者はそのコメントを聞くことで自分が「他人のプライバシーをのぞき見」することへの気まずさを払拭し、さらに自分も出演者に対するコメンテーター気分になれる効果をもたらしているようだ。