「許せない」「不運だった」
著名人の結婚に対する世間の反応パターン

 まず状況のおさらいである。男女関係なく、異性から人気のある著名人の結婚はファンをざわつかせるのが常だが、檜山さんのご結婚が一部ファンの間で阿鼻叫喚の様相を呈しているのには、以下のような流れがあったからとの声もある。

・12月2日にファンクラブ(年額9600円)を設立。

・13日、かねてから交際が知られていた西岡選手と結婚していたことが文春によって報じられる。

・19日、檜山さんが報道を認める形で結婚を報告。

 これを受けて「結婚を隠してファンから高い会費をせしめていたのか」という不満が、ファンや外野の一部(あるいは外野を装ったファンかも)から出た一方、「文春リークのタイミングが檜山さんとファンの双方にとって不運だった」とする一歩引いた視点からの意見や、「結婚リーク後、自身の口からきちんと説明したのは誠実」と評価する声もあった。そして、その結婚を祝福する声がファンからも少なからずあったのであった。

 当記事ではその結婚報告に至るまでの是非を論じるつもりはなく、ただ「そういった意見があった」と紹介するだけに留めておく。

 さて、著名人の結婚とは妙なところがあって、自分が独身だった場合、推しの結婚はなぜかひどくこたえるものである。まさかその推しと自分が結婚する未来などあるはずもなかろうが、0.00001%くらいはあるかもしれないその希望が、推しの結婚をもっていよいよほぼ完全な0%に砕かれるからであろうか。それとも、まだ誰のものにもなっていないような安心感が“独身”にはあって、それゆえに独身の推しを推すことができるのであろうか。

 アイドルやアニメキャラなどに本気で恋をすることは「ガチ恋」や「リアコ」と称される。ガチ恋勢でも推しにどこまで求めるかは十人十色だが、中には推しとの結婚を50%くらいはあるかもしれないと、いや100%結婚すると考えていたファンも必ずやいるはずである。