「クリエイティブ」なα世代が増加、インフルエンサー、YouTubeのα世代も登場
3つ目の特徴としては、α世代はクリエイティブである点が挙げられる。この特徴は、本テーマとなるヒット商品とも関連してくるものだという。
「彼らは幼い頃からインターネットが身近にあり、デジタルデバイスに早くから触れる環境で育っています。SNSにも頻繁に接しており、特にZ世代の兄姉がいる場合、彼らがスマホやSNSの使い方を親に代わって教えてくれることがよくあります。このような影響もあり、α世代は自分を魅力的に見せたり、コンテンツを自ら作ってSNSで発信するといったことを早い段階から自然に経験します」
「特に顕著なのは、動画制作のスキルです。動画を撮影し、それをテキストのように編集して発信するというクリエイティブな行動が、彼らの日常生活において習慣化しています」(同)
α世代の親の教育傾向は?
2024年時点ではα世代は未成年であり、その価値観や行動には少なからず親の子育てや教育方針といったものが強く影響していると考えられる。彼らの親世代はどんな考え方を持っているのか。
α世代の親であるミレニアル世代には、子どもに対して『モノ』よりも『体験』を重視する傾向が見られるという。
例えば、『テストで良い点数を取ったら欲しいものを買ってあげる』とか『お小遣いアップしてあげる』といった、いわば“ニンジン”をぶら下げるやり方がこれまで一般的だった。
何かご褒美をあげるからそのかわりに勉強頑張りなさいというように、モノを買う、モノで釣るという消費が、教育ではこれまで確かにあった。