オンライン世界は生活圏の一部

 そんな彼らα世代は、いったいどんな特徴があるのか。また、どんな価値観や生活様式を持ち、行動する傾向にあるのか。彼らの特徴や傾向を研究する「α世代ラボ」の大宮代表に聞いてみた。

「α世代ラボ」はα世代に焦点をあてて、α世代関係者(本人/親/教育現場/専門家等)へのインタビューや調査の実施を通して当世代を研究している。

 大宮代表によると、α世代には3つの特徴があるという。

 1点目は、彼らがオンラインの世界、つまりインターネットを自分たちの生活圏の一部として認識していることだ。

 α世代は、日中は学校でリアルな友だちとコミュニケーションを取っているが、放課後になるとオンラインゲームの世界で再び集まり、交流を楽しんでいるという。

「私たちの世代では、学校の後には公園や友だちの家に集まって遊ぶことが当たり前でしたが、今の小学生はオンラインゲームを通じて交流するのが日常です。オンライン(バーチャル)とオフライン(リアル)の境界線が曖昧になり、両者が融合していると言えるでしょう」(大宮代表)

 α世代は、ゲームやスマートフォン、パソコンを持っていることが当たり前の世代だ。

 そんな世代の娯楽として人気なのはやはりゲームだという。

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 いつの時代も人気なゲームだが、α世代は生まれながらにしてデジタル機器だけではなくインターネットも身近にあるため、必然的にリアルタイムに楽しさを共有することができるオンラインゲームが選ばれるという。