起業家のエイディー・ビートラーさん(43)は昨年、米首都ワシントンのダレス国際空港内で座っていたところ、カップルが口論するのを耳にした。「もしあれが自分の結婚生活だったら、破局していただろう」と思うほど、痛烈な言葉が交わされていた。口論の原因は、ぬれたタオルが浴室の床に放置されていたことだった。しかしビートラーさんにとっての問題は、このささいなけんかを、携帯電話のスピーカーをオンにして他人が無視できないほどの音量で行う乗客の理解しがたい態度だった。ビートラーさんは「この『修羅場』に感情移入してしまった」と言う。最終的には、その場所から離れてより静かなゲートに移動した。ヘッドホン着用を拒否する人に立ち向かっても良いことはないと、痛い思いをして学んだのだ。
スピーカーでの通話は当たり前? 空の旅に新たな「災難」
周りに会話が聞こえても問題ないと考える人が増加、注意は逆効果の場合も
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