誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
![【精神科医が教える】新しい挑戦が失敗に?意外に成果を出す“マンネリの力”](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/9/650/img_711f849a64f2a9a387098af9b15fa737303520.jpg)
新しいことだけが正解じゃない
マンネリにこそある価値と魅力
今日は「マンネリも大事」というテーマでお話ししたいと思います。
同じようなことが繰り返される「マンネリズム」という状態をなんとなく避けたい気持ちはありませんか?
新しいことや変化も大事ではありますが、マンネリにはマンネリの価値があります。変化することが素晴らしく、マンネリが劣っているわけではありません。
繰り返しが最強
飽きられないテーマ選び
私はYouTubeを週5回配信しているのですが、ネタを考える際、どうしても「新しいテーマを話したい」という思いがあります。
視聴者のみなさんに飽きられたくないという気持ちから、これまで話したことのない内容を考えようとするのです。
しかし、新しいテーマでお話したからといって、必ずしも視聴回数が伸びるわけではありません。
新しい挑戦よりも効果的
YouTubeで視聴され続ける「定番」
一方で、「定番」ともいえるテーマ、たとえば「不安」「人間関係」といった話題は、同じような内容であっても何度でも視聴されるのです。
視聴者の方々から感想やコメントをいただくことも多いですし、これらのテーマを繰り返しても飽きられることがほとんどありません。むしろ、求められていることを実感します。
実は、YouTubeの世界では新しいことに挑戦するよりも、視聴者に受けているテーマを繰り返すほうが有効な場合が多いのです。
同じテーマを繰り返しても、「またこれか」と思われるどころか、視聴者はその情報を求めて動画にアクセスしてくださるわけです。
変化はほどほどに…
“定番”を大事にする人が結果を出す理由
これは、私たちの日常生活にも通じることだと思います。同じことを繰り返す「定番」には大きな価値があります。「個性」や「キャラクター」を形づくるものだからです。
もちろん、どうしても飽きてしまうときや新しい挑戦をしたくなることもあります。そういうときは変化をとり入れることも大切ですが、変化はそんなに頻繁である必要はないと感じます。
これまで築いてきたものや反応のよかったものを大事にしながら、たまに新しいことを加えるくらいがちょうどいいのではないでしょうか。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。