誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
意外な落とし穴……
穏やかのなかで気付いた“新しい課題”
この2年間、執筆やメディア出演の機会が増え、小さな悩みに振り回されることが少なくなりました。
当初は退屈するのではないかと思っていましたが、意外とそんなことはなく、ちょうどいいペースで日々を楽しめています。
ただ、穏やかに過ごすなかで、人の悩みに対する共感力が薄れてしまうのではないかと感じる瞬間もあり、それが少し課題だと感じています。
追い込む必要なんてない
のんびりする自分を肯定していい理由
もっとも、自分が心身ともにのんびりできていること自体は、とてもよいことだと思っています。というのも、人間、困難に直面する時期は突然訪れるものです。
だからこそ、のんびりできるときは思い切りのんびりしてもいいのではないでしょうか。わざわざ自分を追い込む必要はないと思うんです。追い込まれる時期は自然にやってきますから。
ストイックに自分を追い込むクセのある人や、だらけている自分を否定的にとらえる人もいるかもしれませんが、それは必要ないと僕は思うのです。
どうせダメなときはダメ
だからこそ無理せず穏やかに過ごす強さ
ダメなときは何をしてもダメだったりしますし、ダメにならないときはどんな環境でも大丈夫だったりします。だから、自分のペースで過ごせばいいんです。
自分を無理に奮い立たせる必要なんてありません。そうやって穏やかな時間を楽しむことも、素敵な生き方だと思います。
穏やかで充実したときを過ごせることに感謝しつつ、堪能するようにしましょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。