インドネシア人は、「世界一怒らない人たち」といわれます。彼ら彼女らは怒りの感情を表に出すことを避け、つねに穏やかで冷静な態度を心がけます。インドネシア人の中に、調和を重視し、感情を抑えることをよしとする価値観があるからです。

 以前テレビ番組で、「街で肩がぶつかっても怒らない国」のランキングを紹介していたのですが、世界1位にランクされたのはインドネシア人でした(ちなみに2位はフィンランド人、3位が日本人)。

 2019年にガジャマダ大学が実施した調査でも、「怒りを抑えることが重要」と考えるインドネシア人の割合は、92.3%に達しました。怒りは人間関係を壊したり、社会の秩序を乱したりする原因になると考える人が多いといいます。

 だから、くれぐれもインドネシア人の前で怒りの表情を見せてはいけません。感情的な態度を示す人に、彼ら彼女らが信頼や尊敬の気持ちを抱くことはありません。むしろ、「感情をコントロールできない弱い人間」と軽蔑されるのがオチですから、怒っても損しかないでしょう。インドネシア人をマネジメントする際は、とにかく感情的にならないことがポイントです。

一緒に働くネパール人の
モチベーションを上げよう

漫画同書より転載

 日本を目指すネパール人が激増しています。特に留学生として来日するケースが目立ちます。最近のニュースでも、ネパール人留学生の数が、中国人留学生に次いで2番目に多くなったことが報道されました。

 とはいえ、すぐに帰国するつもりで留学に来るネパール人はあまりいません。卒業後も引き続き、日本で生活したいと思っている人が大半でしょう。